備えあれば憂いなし

相続税を計算するときの注意ポイント


収入の高い人たちほど高い税率で所得税を取られることは皆さんご存知のことだと思います。
純利益と経費のバランスを考え、なんとか収入を低くしようと悪戦苦闘しておられる経営者の方もいるかもしれませんね。
「たくさん持っている人から多く徴収する」これは実は所得に対する税金だけでなく、相続に対する税金でも同じ考え方なんです。
一言で言うならば、相続する金額が大きい人からは高い税率で相続税を取るということです。
こうした計算の仕方を「累進課税方式」と呼びます。

ですから億単位の資産を相続するなどという話しを聞くと、なんてラッキーなんだと思うかもしれませんが、国に収める税金の額もそれはそれは高額になってしまうのです。
もしも相続する財産の金額が3億円を超えると、なんと税率は最高の50%にも達します。
課税率がいかほどになるかによって控除額も変わっていきます。
さらに最終的には、遺産分割の割合や、配偶者控除、未成年者控除、障害者控除などが適用され、課税額が決まっていきます。
こうしたことを考えると相続税の計算というのは単純ではないということがお分かりいただけると思います。
自分で表を見たり、情報を得て計算するだけでは、とても正しい課税額まで辿り着けない可能性もあります。

やはり専門家に相談して、見落としや漏れがないかどうか確認するほうが無難でしょう。
専門家に相談する前にできるだけ自分できちんと調べて課税額を算出したいという方は、インターネットで「相続税の計算の仕方」「相続税の計算 実例」などと検索するとかなり具体的な情報が出てきますので自分のシチュエーションに近いものを見つけることもできるかもしれません。
いずれにしましても、これは公的な税金ですから、間違いなく物事を進め適正に税を支払うことは重要なことです。
相続問題というのはストレスですので、なるべく思い煩いを減らすためにも、良い予備知識を身につけておきたいものですね。
将来のために実際に計算しみるのはいかがですか。